2015年3月10日火曜日

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイの正しい楽しみ方

 今年一のクソ映画とも言われているフィフティ・シェイズ・オブ・グレイですが、とあるテストをするとこの映画を存分に楽しめるかどうかがわかります。


【問題】とある超イケメン若手実業家が、彼氏いない歴=年齢の普通の女の子である貴女を見てこう言いました。「ふぅん、君って面白いね。」そう言われた貴女はどう思いますか?

1.こんな私を?と思いながらも彼に心を惹かれる。

2.こんな凄い人が私なんかに興味を持つはずがないと思い、落ち込む。

3.どこの夢小説だよwwwwとバカにしながらも、過去の自分の黒歴史を思い出し恥ずかしくなる。

3を選んだあなた、おめでとうございます。


 まず、この作品の原作小説をウィキペディアで検索すると、女子大生の主人公が、若く有能だがサディストの性的嗜好を持つ大富豪の男性と知り合い、主従契約を結ぶという内容の恋愛小説。もともとは『トワイライト』シリーズのファンフィクションとして書かれたもので、オンライン小説として発表され、2011年に書籍化された。~ウィキペディアより~

つまりトワイライトのエロ同人かよ!!!!!


 そんなファンフィクションなので、作者の意図としては「良い作品を作ろう」というよりは「自分の夢が詰まった作品が無いから自分で作ろう」の方が多いのです。

 一般の主婦の夢が詰まったこの作品ですから普通の映画ファンが観ても「なんだこの雑な作品は!!!」となるでしょう。


 この映画は官能映画でもありながらツッコミ不在のエロギャグ映画とも言えるのです。(エロマンガの広告とか思わずツッコミたくなるの多いでしょ!あれだよあれ!)


 この作品が「女性を虜にした」のは「官能的に虜にした」のではなく「共有できるエロトークの材料」として虜にしたのでしょう。


 女性は噂話はもちろん、案外下ネタも好きだったりします。でも普通の会話で下ネタを議題にするキッカケが無い。そんな中現れたのがこのフィフティシェイズオブグレイだったのではないでしょうか。

 アナとクリスチャンの恋や性生活をキッカケに自分の恋愛観について語る。これぞ女子会(特にモテない女の)


 身近な実在の人物の恋はツッコミづらいけど、架空の人物ならガンガンツッコミ入れられる!実はこの映画はそんな女子会の為の映画なのです【断言】


 貴女がもし自分がモテてると思うならこの映画は男性と観に行きいちゃつくキッカケにしましょう。

 貴女がもしモテない女だと思うなら友人のモテない女を数人つれて映画館に行きましょう。もちろん上映後に飲み屋の予約を入れて。

 貴方が男でエロを求めるなら観ない方がいいです。観ても「女ってこんな事考えるのか」がわかる位しか得は無いです。

【マジ最高!】はじまりのうた

最高の音楽映画!

この監督は友達とも恋人とも違う絆を描くくのが上手すぎる。新しい仲間が増えていく様子家族や恋人ともう一度絆を深める様子、すべてが美しい。

 ワンス ダブリンの街角での監督最新作のこの映画。ワンス~の方はまるで誰かの記憶を覗き見しているかのようなリアルさと切なさがあったけど、はじまりのうたは夢を見ているようなスッキリとした感情が沸いてくる。


 音楽映画とのことで、挿入歌たちは最高!キーラ・ナイトレイってこんなに歌上手かったんだ!そして歯並び悪かったんだ(そこが可愛かった)そして参加してるミュージシャンが妙に豪華。

 キーラ・ナイトレイ演じるグレダの元彼役がマルーン5のアダム・レヴィーンなんだけど、歌声が特徴的すぎてマルーン5の曲にしか聞こえないw

 そして歌は一瞬(ラップだけど)しか歌わないけどいい味出し過ぎてる成り上がりトップスター役のシーローグリーンよ!!!ハマりすぎ!!!

 そしてこの映画は500日のサマーのIKEAデートに次ぐ「イヤホンスプリッターデート」を考案し私をキュンキュンさせている。

とにかく観ればすっきりとした気持ちになれる(オチも最高!)そんな映画でした。

2015年3月5日木曜日

モールス


ホラー+切ない恋=バンパイア!!!!!!

モールス(原題:Let me in)原題の「Let me in(招き入れて)」が既に伏線。


~こんな奴は大体バンパイアだ~


1.美形である(現代のバンパイアなら言わずもがな)

2.寒さとかに異様に強かったりする。(人間じゃないからね)

3.夜にしか会わない(日の光に弱いからね)

4.普通の人っぽいのに超人的動きをする(一周回って面白いです)

5.招きいれてもらわないと建物に入れない
意外と知られていないこのルール。ドラマ「トゥルーブラッド」などにもこのルールは登場します。人間の姿形をしていても一応悪魔とかそれ系なので、魔除け避けのようなものなのでしょうか。日本の作品などではマイナーなルールなので、他人の家にズケズケと入ってくるバンパイアもいますが、律儀に入れてくれというのはこのルールのせい




 この映画自体は、美しい映像とクロエ・グレース・モレッツちゃんの存在が多くを占めている印象だったのですが、この映画はスウェーデンの「ぼくのエリ 200歳の少女」という作品のハリウッドリメイク版だそうです。

 正直いってモールスの方はクロエちゃんのアイドル映画で、まぁ映像は綺麗だし切ないかな。程度の印象でした。





 リメイク元の映画について知りたいと思い、検索をしてみたところ出てきたワードが


「ぼくのエリ200歳の少女 ぼかし」


・・・・・これは気になる。あまりに気になるのでネタバレ覚悟で調べてみたところ、バンパイアの少女(エリ、モールスではアビー)が着替えるシーンにて股間が映るシーンがあったそうなのですが、ファン達は股間が見えないから怒っていた訳ではなく、ストーリーがガラっと変わってしまうから怒っていたそうなのです。

 ぼかしに隠されていたのは去勢された跡。モールスにも「私が女の子じゃなくても?」というセリフがありましたが、人間の女の子じゃないという意味ではなく元の性別が女の子じゃなかったという意味だったのだそう。少女じゃないじゃん。

去勢された跡があるというのは原作小説のバンパイア少女の暗い過去の一部という設定で、バンパイアであることは少年と友達になれない理由の一部でしかなかったのです。

モールスでは、ここらへんの描写はごっそりカットされていますが、

だってアメリカでロリの股間はド級のタブーだもんな・・・・・・

男女の恋としても美しかった二人の恋ですが、知れば知るほど深すぎる・・・・・ぼくのエリ、の方を今すぐにでも観ようと思います。