2015年8月6日木曜日

突然だけどルーニーテューンズバックインアクションについて語らせてくれ

 7/27、バッグス・バニーの誕生日だった。バッグスの誕生日なんていちいち気にしたことは無かったけど(アイツなんかムカつくし)カートゥーンネットワーク本国公式がバッグスの誕生日を祝っていたので「・・・あっ、あいつ7月生まれなんだ」と初めて知った。


 部屋の片づけ中に卒アルを見つけたら読み込んでしまうタイプなので、もちろん家の中にあるルーニーテューンズ関連DVDをすべて見た。短編は全て網羅できないけど、(だって日本で完全版DVD売ってくれないんだもん)ルーニーテューンズ作品には2つの長編映画がある。何が言いたいかというと


やっぱルーニーテューンズバックインアクションは最高だな!!!!!!!


ルーニーテューンズとは

 ワーナーブラザーズスタジオが作っていた短編アニメシリーズの事である。メリーメロディーズというシリーズ(名前はD社のシリーシンフォニーのパロディ)もあるが、ぶっちゃけ一緒である(というかルーニーテューンズという名前自体もシリーシンフォニーのパロ)

 上記の事実からわかるように、ルーニーテューンズは悪ふざけが非常に大人向けである。それもそのはず、元々ワーナー長編映画のオマケとして同時上映されていた作品なのでターゲットは大人になる。

 私の大好きな作品の一つに「ショービズは厳し(show bis bugs )」という作品がある。あらすじはこうだ。「ダフィーは自称スターであるが、バッグスには敵わない、バッグスを消せば自分がスターになれると奮闘するものの失敗に終わり、最終的には観客の気を引くために世紀の消失マジックと称し、自ら爆死する」といった具合である。

 他にもパロ、メタ、精神崩壊、オチ無しなんでもあり。だからこその「That's all folks(これでおしまい)」なのである。今でいうシンプソンズやサウスパークに近いものだったとも言える。

 しかし、いつしかバッグス達ルーニーテューンズは大人の悪ふざけから子どものためのおバカな友達になってしまった。


スペースジャム

 長編映画が2つあるうちの一つ、スペースジャムを観ていただくと「子どものためのお友達」に成り下がったバッグス達をご覧いただけるであろう。
 まずルーニーテューンズ達は俳優ではなく、ルーニーテューンズの世界に生きている。・・・・この時点でいろいろ察してくれ。

 主演は当時大スターであったマイケルジョーダン。今の日本で言うと妖怪ウォッチで田中将大投手が主演するようなものである。しかも実写で。日本版で観るとプロの声優さんが付いているので特に気にならないだろうが、ネイティブの人が観たらどうだろうか・・・しかも当時人気のNBAスターがいっぱい出てくるのである。

もう一度言う。超人気だけど別に俳優でもないバスケットボール選手がわらわら出てくるのである。

 そしてこの作品で初めて「バッグスの彼女」が出てくる。これで女児人気もいただきだ。しかもちょっと気が強くてセクシーである。いかにも最後の大団円でほっぺにキスしてくれそうな女。(このバッグスの彼女ローラは最新版のテレビシリーズでサイコメンヘラストーカーキチガイとしてレギュラーキャラになっている)

 まぁ超駄作って訳じゃないのだけど、面白さの方向性がコロコロコミックを適当にパクったようなもので黄金期のルーニーテューンズとは違うドタバタ加減なのである。バッグスもそんなにムカつかないし。


ルーニーテューンズバックインアクション

 2004年に公開されたこの映画では、スペースジャムとは打って変わって「大人が本気でふざけたコメディ映画」となっている。ファミリーは無視。始まりはワーナーブラザーズの撮影スタジオから始まる。

 ワーナーブラザーズの社員食堂では、アニメキャラも休憩中の俳優と同じように扱われている。やれと言われてやってるだけなのに差別表現がなんだとぼやくポーキーとスピーディーゴンザレス。実写映画がコケたのはお前のせいだとマシュー・リラードを責めるスクービーとシャギー(おっさんにとってはクルッパーとボロピンな!)



はい!!!メタネタと自虐ネタいただきました!!!!!

 別にメタ自虐だから良いという訳ではなく、この映画は単なる子供向けではないことを表現している。ルーニーテューンズの復活だ。
 
 その後もなんやかんやドタバタして、ダフィーが主人公に殴られダフィーがウォルマートで買い物をしてバッグスがスカしててムカついていろいろあるのだが、

つまり、この映画はなんなのか

劇中、ちょいちょい深いセリフが発されたりする。

「映画から何か学ばなくっちゃね」このバッグスの皮肉に全てが込められている気がする。

 映画は芸術の一つともいえる。しかし、映画=芸術なのであろうか?めんどくさい団体と映画評論家の意見に脅え、純粋に面白いと思うアイディアを心の奥にしまっておくべきなのであろうか。

正直この映画のストーリーはめちゃくちゃである。でも面白い、よくわかんないけど面白い。それでいいのだ。映画とは芸術や表現である以前に娯楽なのだ。
 最後もよくわかんないけどスッキリ終わる。だからこそ楽しいのだ。そんなことを体感させてくれた私にとっての神映画で誰かにとってのクソ映画なのだ。

 
※ちなみに
この映画のアニメーション監督は、ジーニーの作画で有名なエリック・ゴールドバーグである。彼はトムとジェリーテイルズやくまのプーさん2011など、有名キャラクターの出てくる最近のアニメにほとんど参加していると言っても過言ではない。彼の起用とルーニーテューンズの復活に何か深いものをじんわりと感じる。

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